BMWの100年の歴史を振り返ると、ドイツの車とバイクの世界をリードしてきた軌跡が浮かび上がります。2017年の国際オートモーティブメディアコンペティションで銀賞を受賞した『The BMW Century: The Ultimate Performance Machines』は、その歴史を鮮やかに描いた一冊です。
BMWは1916年に設立され、現在では自動車業界とバイク業界で最も古く、そして最も尊敬されるメーカーの一つとなっています。この本は、1923年に初めて登場したR32バイクから、現代の洗練された電動車に至るまで、BMWが手掛けた素晴らしいマシンたちを写真と共に紹介しています。
第二次世界大戦後、BMWは新しいビジョンを持ったチームのもとで劇的に再建されました。その結果、2016年には年間200万台以上の車を販売するまでに成長し、中でも3シリーズは世界で最も売れている高級スポーツカーとなりました。
BMWのバイク部門も負けてはいません。1923年に登場した前衛的なR32は、180度水平対向2気筒エンジンを搭載し、これがBMWの特徴となりました。その後もR90S、R100RS、R80GSなどの革新的なバイクを次々と発表し、1983年からは3気筒や4気筒のモデルも加わりました。今日のS1000RRスーパースポーツバイクに至るまで、常に先進的なバイクを提供し続けています。
『The BMW Century』は、戦前のバイクから1970年代と80年代の象徴的なRシリーズ、そして現代のMシリーズの車やスーパーバイクまで、BMWの技術の粋を余すことなくレビューしています。BMWのアーカイブから収集された何百もの歴史的、現代的、そしてレースの写真と共に、BMWの全歴史が詳しく語られています。BMWファンなら絶対に手に入れたい一冊です。