BMWの歴史は、第一次世界大戦中の航空機エンジンの製造から始まりました。技術とデザインの最前線を走り続けるこの企業は、まずオートバイ、そして自動車へと進出しました。戦争の影響で一時中断するも、レースに勝つための機械を作り続けました。しかし、第二次世界大戦で民間の交通プロジェクトが全て停止され、BMWも大きな打撃を受けます。
連合軍の爆撃でほぼ壊滅状態になったBMWは、再び立ち上がり、航空機エンジンの製造をやめて民間向けのオートバイや車を作る会社として復活しました。熱狂的なファンの心を掴むバイクや車を次々と世に送り出しました。この本は、20世紀のBMWの浮き沈み、そして再生の物語です。その背後には、多くの技術者、デザイナー、レーサー、そして経営者たちの努力がありました。
技術者にはマックス・フリッツやアルフレッド・ベーニング、デザイナーにはウィルヘルム・マイヤーフーバーやジョヴァンニ・ミケロッティ、レーサーにはエルンスト・ヘンネやシュルシュ・マイヤーなど、多くの人々が関わっていました。彼らが手掛けた製品は、航空機エンジンからバイク、そして車まで多岐にわたります。例えば、航空機エンジンの132や801ラジアルエンジン、003ジェットエンジン、バイクのR32やR51、K100、自動車の328や507、2002、X5などです。まだ知られていない製品も数多くあります。
この本は、20世紀そのものの物語でもあります。371ページにわたる内容には、500枚以上の写真やイラストが含まれており、手頃な価格のモノクロ版として提供されています。BMWの歴史を一緒に辿ってみませんか?