かつて「忘れられたポルシェ」と呼ばれたこともある「914」というクルマをご存知ですか? 今回は、そんな マニアの間で人気を博している 914 の魅力をたっぷり紹介する一冊の本をご紹介します。
1969年に誕生した 914 は、生産終了を迎える1976年までの間に様々な問題や改良を経験しながら、常に進化を続けていました。実はポルシェの歴史の中で、量産ミッドシップエンジン車は、ボクスターが登場するまで 914 が唯一だったということも驚きですね。
また、レーシングカーではおなじみのミッドシップエンジンレイアウトを採用していた 914 は、意外とレースでの実績も豊富だったのです。派手さはないものの、実力は確かだったと言えるでしょう。さらに、914 のシャーシをベースに作られたスペシャルカーも数多く存在し、本書ではそうした部分にも詳しく触れられています。
手頃な価格で維持しやすく、ハンドリングも抜群だった 914 は、近年ようやく正当な評価を受けるようになってきました。特にハイパワーな「914-6」は人気が高く、本書ではそんな 914 の魅力を余すところ無く解説していくそうです。ポルシェファンはもちろん、これから 914 の世界を覗いてみたいという人にもおすすめの一冊です。