1958年、若かりし日のブルーノ・サッコがメルセデス・ベンツに入社したとき、誰もが彼があそこまで革新的なデザイナーになるとは想像していなかったでしょう。サッコは20世紀後半の自動車デザインに多大な影響を与え、彼が手がけた数々のモデルは今もなおメルセデス・ベンツの代名詞となっています。
本書は、サッコ氏の功績を振り返るものです。氏はインタビューで「一人でクルマを作るなんてありえない。デザインチーム全員の力だ」と語っています。
330点以上の写真やイラストとともに、初期の機能美溢れるデザイン、安全基準がデザインに与えた影響、歴代デザイナーの紹介、サッコのデザイン哲学、そして氏がデザインしたクルマの数々、サッコ氏の残した遺産などについて網羅的に解説されています。