
ラリーの歴史を大きく変えたクルマと聞いて、「Audi Quattro(アウディ・クワトロ)」を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。
今回ご紹介するのは、1980年にポルトガルで開催されたラリーイベントに登場した「Audi Quattro No.0」を再現した、Spark model(スパークモデル)製1/18スケールミニカーです。
この0号車、実は正式な競技車両として出場したわけではありません。
ところが、その走りがあまりにも速かったことから、後のラリー界を変えるAudi Quattroの実力を強烈に印象付けることになります。
ラリーファンはもちろん、アウディ好きなら知っておきたい「伝説の始まり」をモデル化した一台です。
1980年 Audi Quattro No.0とは?
このAudi Quattroが登場したのは1980年。
当時、四輪駆動システム「quattro」を搭載したマシンは、まだ正式な競技参加に必要な認証を取得する前の段階でした。
そのため、実戦に正式エントリーするのではなく、「No.0(0号車)」のコースカーとしてラリーを走ることになります。
そもそも「0号車」とは?
ラリーに詳しくない方にとって、「0号車」という言葉は少し不思議に感じるかもしれません。
0号車は一般的に、本番の競技車両が走り始める前にコースを走行し、安全性や運営状況などを確認する役割を持った車両です。
つまり、このAudi Quattroも立場としては競技の勝敗を争うマシンではありませんでした。
ところが、実際に走り始めると驚くべき速さを見せることになります。
30ステージ中24ステージで最速級のタイム
このAudi Quattro No.0が伝説として語られる理由が、その圧倒的なパフォーマンスです。
当時伝えられた記録では、全30スペシャルステージのうち、実に24ステージでベストタイムに相当する走りを見せたとされています。
正式な競技参加ではないため、そのタイムが大会結果として認められることはありません。
しかし、もし正式にエントリーしていたと仮定すると、上位勢に非常に大きな差をつけるほどの速さだったと伝えられています。
「参考出走なのに、とんでもなく速い!」
当時その走りを目にした関係者やライバルたちにとって、大きな衝撃だったことは想像に難くありません。
4WDがラリーの常識を変えていく
現在では、ハイパワーなラリーマシンに4WDを組み合わせることは珍しくありません。
しかし1980年前後のラリー界では、後輪駆動の競技車両が主流でした。
そんな時代に登場したのがAudi Quattroです。
quattroが見せた圧倒的な可能性
Audi Quattro最大の特徴は、もちろん四輪駆動システム「quattro」。
エンジンのパワーを4輪へ伝えることで、滑りやすい路面でも高いトラクション性能を発揮できることが大きな武器でした。
舗装路だけではなく、グラベル、雪、泥など、さまざまな路面を走らなければならないラリーにおいて、このメリットは非常に大きなものです。
1980年に0号車として披露された圧倒的な走りは、
「これからのラリーは4WDの時代になるのでは?」
という可能性を強烈に感じさせる出来事になりました。
その後のラリー界を考えると、まさに新しい時代の始まりを予感させる一台だったといえるでしょう。
名コンビが操ったAudi Quattro
この0号車をドライブしたのは、世界のラリーシーンで活躍したドライバーとコ・ドライバーのコンビ。
経験豊富な二人によって、まだ新しい技術だったAudi Quattroのポテンシャルが引き出されました。
正式な競技参加ではなかったにもかかわらず、後世まで語り継がれるほどのパフォーマンスを披露したという点も、この0号車を特別な存在にしています。
Spark modelが1/18スケールでモデル化
そんな歴史的なAudi Quattro No.0を、Spark model(スパークモデル)が1/18スケールでモデル化しています。
Spark modelといえば、ル・マンやF1、ラリーなど、モータースポーツの歴史に残るさまざまなマシンをモデル化していることで知られるミニカーメーカー。
単に有名なクルマだけではなく、モータースポーツ史において重要な意味を持つ車両がラインナップされることも魅力です。
今回のAudi Quattro No.0は、まさにそんな一台ではないでしょうか。
1/18で楽しむ初期Audi Quattroのスタイル
スケールは、コレクションモデルとして存在感のある1/18。
Audi Quattroといえば、後のラリー仕様では大型のエアロパーツを備えた迫力ある姿を思い浮かべる方もいるでしょう。
しかし、この時代のQuattroには、後年の過激なラリーマシンとはまた違った魅力があります。
市販車の雰囲気を色濃く残したボディ
角張ったボディ。
直線的なキャラクターライン。
シンプルなフロントマスク。
1980年代初頭らしいデザインを残しながら、その中に当時としては画期的だった4WD技術が搭載されています。
後に登場する強烈なラリーマシンを知っているからこそ、その「原点」ともいえるスタイルが魅力的に見えてきます。
1/18という大きなスケールなら、そんな初期Audi Quattroのプロポーションをじっくり眺められるのもポイントです。
「No.0」というゼッケンがコレクター心をくすぐる
このミニカーで特に目を引くのが、やはり「0」のゼッケンです。
優勝車でもなければ、正式な競技参加車でもない。
それなのに、後世まで語り継がれている。
この少し変わった背景こそ、No.0モデルならではの魅力です。
モータースポーツのミニカーは、優勝車やチャンピオンマシンを集める楽しみもありますが、
「歴史が動く直前の一台」
をコレクションする楽しみもあります。
そう考えると、このAudi Quattro No.0はかなり興味深いモデルです。
商品情報
商品名: Audi Quattro No.0 Rallye Urbibel Algarve 1980
メーカー: Spark model(スパークモデル)
スケール: 1/18
ゼッケン: No.0
年代: 1980年
ドライバー: H.ミッコラ
コ・ドライバー: A.ヘルツ
ラリー史におけるAudi Quattroの原点を楽しめる、1/18スケールのコレクションモデルです。
アウディ好きだけでなくラリーファンにもおすすめ
このモデルは、単純に「昔のアウディを再現したミニカー」というだけではありません。
Audi Quattroがラリーの世界へ本格的に乗り込んでいく、その直前の姿を再現していることに大きな意味があります。
そのため、
アウディのミニカーを集めている方。
1980年代のラリーカーが好きな方。
WRCの歴史が好きな方。
往年のモータースポーツ車両を1/18で集めている方。
そして、ちょっと珍しい競技車両をコレクションしたい方にも注目してほしいモデルです。
まとめ|ラリー4WD時代を予感させた伝説のAudi Quattro No.0
1980年に登場したAudi Quattro No.0。
正式な競技参加ではなく0号車としてコースを走ったにもかかわらず、その圧倒的な速さによって四輪駆動の可能性を強烈に印象付けました。
その後、Audi Quattroは世界のラリーシーンで存在感を高め、4WDは競技車両にとって欠かせない技術へと発展していきます。
そう考えると、この0号車は単なるデモンストレーション車両ではありません。
「ラリーの常識が変わり始めた瞬間」を象徴する一台ともいえるでしょう。
Spark modelの1/18「Audi Quattro No.0」は、そんな歴史的なエピソードごとコレクションできるミニカーです。
後の華やかなラリーマシンとはひと味違う、Audi Quattro伝説の始まりを感じさせる一台として、コレクションに加えたくなるモデルではないでしょうか。
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